少年野球の公式戦では、主にお母さんたちが、高校生の公式戦では主にマネージャーや放送部員が場内アナウンスを務めます。しかし、アナウンスを進める際のマニュアルはあるものの、イレギュラーな対応が頻繁に求められる本番の試合では、マニュアルだけでは不十分です。
アナウンス初心者のお母さんやマネージャーを始めたばかりの学生さんから、「誰に教わったらいいの？」「こんなときはどうしたらいいかわからない」など、不安の声があがることもしばしば。「場内アナウンスでパニックになり、野球が嫌いになってしまった」という声も耳にします。
　本書は、野球の場内アナウンスに慣れていなくて不安を感じている方に、担当する１試合を最後までやり遂げ、アナウンスをもっと楽しんでもらえるようになっていただくのが目的です。高校時代に場内アナウンスを始めた著者・松本亜希子氏が、19年に渡って務めてきた場内アナウンスやＭＣ業の経験を生かし、事前の準備や本番の流れ、意識するべきポイントなどを丁寧にわかりやすく解説します。
まったくのＭＣ初心者でも大丈夫。難しくてとっつきにくいマニュアル本とはかけ離れた、親切でやさしいハウツー本になっています。将来はプロのウグイス嬢として活躍したいという若い方にも参考になるはずです。
また、緊張しがちなプレゼンテーションやスピーチの場で生かせる、緊張しない秘訣や発声方法のコツなどもお教えします。人前で話すことに困っている人たちを救いたい。そんな強い思いからまとめた一冊です。

【目次】
まえがき

第１章 野球の場内アナウンスを始めるあなたへ
■野球場内アナウンスとは
■担当になったときの準備と心構え
■アナウンスに役立つ持ち物を用意する
■メンバー表の使い方と気をつけたいこと
■プレイボールの前に行うアナウンス
■バッターコールと選手交代のアナウンス
■イレギュラーなアナウンスと間違えたときの対応

第２章 場内アナウンスの楽しさは、経験した人にこそわかる
■野球場内アナウンスとの出会い
■あまり知られていない、プロのウグイス嬢のなり方

第３章 ＭＣスキルを磨いて、不安や緊張とさよならしよう
■人前やマイクを持って話すときに緊張しない方法
■意識で変わる発声のコツと話す内容の構成

あとがき
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著者プロフィール

【著者プロフィール】
松本　亜希子（まつもと・あきこ）
群馬県前橋市出身のフリーＭＣ。群馬県立前橋西高校時代に野球の場内アナウンスを始め、場内アナウンス歴は19年。ＮＰＢプロ野球チームや社会人野球チームを中心に少年野球まで幅広いジャンルのアナウンス業を務める。独立プロ野球リーグ・ルートイン ＢＣリーグでは公式記録員としても活動し、野球の知識を活かした実況もこなす。その他、サッカー、バレーボール、バスケットボールなどのスタジアムＭＣやイベント司会進行、ラジオパーソナリティ、テレビＭＣの経験もある。