「日本人の3.9人に1人が75歳以上」の社会が見込まれ、医療費や介護費の増大、現役世代の社会保険料の負担の増大、慢性的な人材不足が予測される「2025年問題」。 さらに10年後の2035年には、「日本の総人口の約3分の1が高齢者」になり、介護・医療の需要と供給が追いつかない状況や年金制度の崩壊リスクなど、より深刻な未来が懸念されています。

しかし、こうした未来予測は変えることができないのでしょうか？
答えは「NO」。「自身の健康が次世代の負担を減らせる」と著者は語ります。
柔道整復師として2012年に整骨院を開業し、現在、整骨院2件、鍼灸院1件、介護予防型デイサービス1件、カイロプラクティック院1件、ボディケアサロン1件を運営。「自分で身体は治せる」を実現していくために、さまざまな方面からアプローチを行っています。

そんな著者も開業当初は、事故や体の不調で訪れる患者さんの体を揉んだり、伸ばしたりする施術を行っていました。しかしその場の気持ちよさに喜んでもらえても、数日後には元の体に戻ってしまう治療法に疑問を抱くように……。
開業1年で限界を感じる中、患者さんの紹介で訪れたカイロプラクティックの施術に感動し、その先生の門を叩くことになります。

そして、そこで学んだ「上部頚椎（じょうぶけいつい）の状態を整える」ことが、病気の予防、健康維持に重要であることを身を持って確信したのです。
本書では、「健康で元気な大人を増やし、子どもが希望を持てる社会」にするために、柔道整復師としての観点から、健康を維持・向上させる方法が惜しみなく明かされます。
また、病弱で薬漬けだった子供時代を乗り越え、10〜20代の頃よりも健康を実感している現在の著者。独自で築いた健康法とそのマインドは強い説得力をもって心に響いてきます。

「健康に良いと言われるサプリメントを飲んでいるけれど、効果が実感できない」
「老後も自立して生活したいが、健康に自信がない」
「このままの日本では子供の将来はどうなるのか……」

そんな不安を抱える子育て世代にも、ぜひ手にとってほしい一冊です。

【目次】
はじめに
第1章　健康への意識改革で社会は必ず変えられる
・元気でチャレンジ精神のある大人を目指す
・「回復」を諦め、「手当」を求めに治療院へ
・「子育て世代の健康」が未来に及ぼす好影響
・自立できる歳の取り方とは？

第2章 なぜ僕は「健康思考」を高めたのか
・病弱だった子ども時代～学生時代の野球でのケガ、交通事故とその後遺症
・接骨院開業直後に立ちはだかった壁
・「上部頚椎カイロプラクティック」との出会い
・大人になった子どもに世話にならない健康な高齢者に

第3章 健康になった僕が習慣にしていること
・上部頸椎の歪みやズレを治す
・質の良い睡眠を取る～お手製タオル枕のすすめ～
・食へのこだわり～なるべく自然にあるものをいただく～
・病気をケアする「西洋医学」と、未病状態をより健康に導く「東洋医学」
おわりに
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著者プロフィール

【著者プロフィール】
王田 宏祐（おおた・ひろよし）
1983年生まれ。明治国際医療大学大学卒業後、2012年に接骨院を開業。現在、リハビリ・機能訓練特化型のデイサービスの提供、国家医療資格者によるカイロプラクティック、接骨・鍼灸からトレーニング指導まで幅広く扱っている整骨院を事業として運営を行う。株式会社B.H.S代表。柔道整復師。