内容紹介
「保育園落ちた日本死ね!!!」
2016年、SNSに投稿されたとある保護者の悲痛な叫びをきっかけに「待機児童問題」が注目されるようになりました。それにあわせて、保育士不足や保育士の待遇といった課題も浮き彫りになり、改善への機運が高まっています。
暮らしのなかにあり、乳幼児・保護者・祖父母と幅広い世代が集まりやすい場所である保育園は、本来、地域の中心にあってしかるべき場所であるはずです。保育園の代表兼園長を務めて16年になる本書の著者である横田 智史(よこた・さとし)も、「こどもをまんなかに」保育園を拠点とした地域づくりを模索する人物のひとりです。
本書では、「7つの習慣®」ファシリテーターである著者が自園で実施し、保育士の離職率低減にもつながっている研修や考え方について詳しく語ります。自身の経歴や東日本大震災の被災経験から考える保育園のあり方についても深く掘り下げていきます。
キャリア形成やこれからの働き方に悩む保育士の皆さんから、園長、保育事業者はもちろん、保育年代のこどもを持つ保護者にとっても有益な考え方や実践のヒントとなる事柄が詰まった一冊。この本が「こどもをまんなかに」保育者と保護者、地域が一体となった保育を実現する第一歩となるでしょう。
【目次】
はじめに
第1章 保育事業が抱える闇を照らせ
・保育現場の厳しい現実―問題の根源はどこにあるのか
・「人格」重視へ立ち返れ―保育士個人の質を高めるために
第2章 「保育×7つの習慣®」研修プログラム導入で進化する保育現場
・「保育×7つの習慣®」法人向け研修プログラムとは
・保育者向けに特化した往還型研修プログラムをおすすめする理由
・価値観の共有で目指す保育全体の理念実現と向上
・保育と「7つの習慣®」双方に精通した研修担当講師
・「保育×7つの習慣®」研修プログラムの実例
・小学校以降の現場へ「リーダー・イン・ミー」の導入
第3章 こどもをまんなかにする―サステナブルな保育の実現
・大人主体ではなくこどもを中心に考える保育へ
・地域ごとにサステナブルな保育を―東日本大震災とコロナ禍から学んだこと
おわりに
読者特典
著者プロフィール
【著者プロフィール】
横田 智史(よこた・さとし)
株式会社ペンギンエデュケーション代表取締役
2017年に宮城県仙南地区初の英会話保育園、ペンギンインターナショナルスクールを開園、園長を務める。「すべてはこどもたちの笑顔のために」と経営の他、イクメン、イクボス、女性活躍推進、ワークライフバランスに関した講演は年間60本以上。また保育園設立、運営コンサルタントも行っている。