内容紹介
「プロ野球でメシを食うんだ」という夢を持ち、幼少期と青春期の全てを野球に捧げた一人の野球人。厳しい練習の日々を送り、眠る時間もないほどの努力を重ねたが、どうしても芽を出しきれずにいた。
さらに大学進学後に生死の境目を彷徨うほどの大怪我を負う。その結果、プロ野球への道は閉ざされてしまい、塞ぎ込んでしまう。寮に閉じこもり、一時期は自殺まで考えた。実際にパソコンで「楽に死ぬ方法」を検索するほどにまで、追い込まれていた。
しかしその男は多くの人々に支えられて、本来の自分を取り戻す。プロ野球の道は閉ざされてしまったものの、軟式野球の舞台で大復活。主力選手とした活躍したのち、最終打席を迎えて全てを出し尽くす。そして、万感の思い出バットを置いた。
大学卒業後は、サラリーマンとして過ごす中、周囲の勧めもあって、お金もコネもないところから起業を果たす。本人曰く、「ほぼ勢いだけ」の起業だった。しかし、今では地元の三重県に深く根を張り、堅実な経営を進めている。
「お金持ちになりたい」、「会社を作りたい」、「将来は社長になりたい」多くの人々が描くであろうビジョンを達成するには、お金やコネがなくても問題ない、大切なのは、考えること。そして、会社を守るために力を尽くすこと。
本書は、それを体現した一人の社長が、すべての起業志望者や経営者に送る、「とにかくハードルの低い起業&経営」のメソッドとノウハウである。
起業すること、経営すること。それらに少しでも興味があるなら、本書は「バイブル」としての役割を果たしうるだろう。
【目次】
はじめに
第1章 プロ野球でメシを食うんだ
僕は特別じゃない
煌めく世界
第2章 持たざるものの起業
勢い任せの起業
5万円から始める経営者人生
カネとクルマを追って
妄想が歩き出すまで
第3章 起業を成功させて、会社経営を続けるために必要なこと
凡事徹底
気付くか、築くか
キャッシュインフローは前倒し
読書はコミュニケーション
話せなくても良いから話を聞け
部下は仕組みで動かす
おわりに
著者プロフィール
【著者プロフィール】
伊藤圭介(いとうけいすけ)。1987年、三重県出身。NGPグループ代表。高校、大学時代は野球に打ち込み、プロ野球選手を目指す。しかし事故と大怪我に見舞われ、競技継続を断念。そのショックから一時期は自殺を考えるが、その後周囲の支えにより精神的に立ち直る。大学卒業後、配置薬販売会社、人材派遣会社で働く。人材派遣会社を退職する直前、顧客から独立を勧められ、思い切って起業。その後は多くの試練を乗り越えて、関連会社3社を擁するグループを築く。三重県の発展に力を入れており、同県へのUターンや移住者を増やすWeb広告事業を展開するようになる。趣味は読書、ツーリング、釣り。