
内容紹介
自分はまだまだ努力が足りない、自己肯定感が低い、自分のことがどうしても好きになれない、外に出ようと思っても足がすくんでしまう。
家から出られず、いわゆる「引きこもり」という状態にあるあなたは、『ぐるぐる病』かもしれません。
著者は、呼吸外科として大学病院で多くの手術を手がけた後、愛知県豊川市で開業し、地域医療に貢献しているドクター。
身体の不調となって現れるだけでなく、人間関係、とりわけ家族関係に多大な影響を及ぼす『ぐるぐる病』。出口のない考えに延々ととらわれてしまうこと、自分自信を認められないこと。
『ぐるぐる病』について2冊目となる本書は、自分こそ筋金の入りの『ぐるぐる病』だと自覚する著者が、自身を治療していく過程で気づいたことをまとめ、『ぐるぐる病』が元で生きづらさを感じる人へ向けて執筆されました。
動けないことには理由あり、自分自身のその才能を自覚することで、世界が変化する。自分も家族も生きやすくなるためのヒントが満載の一冊です。
【目次】
はじめに
ぐるぐる病は社会問題
第一章 改めて、『ぐるぐる病』ってどんな病気?
家から出られないあなたへ
『ぐるぐる病』とは? あなたも『ぐるぐる病』?
すぐできる『ぐるぐる病』チェック
頭の回転速度
話す順番が大切
ぐるぐる病の3F
『ぐるぐる病』のラダー(階段)・進歩の仕方
自分事と他人事
自分事として行動する
ハートを作って「ありがとう」
ぐるぐる病の人たちは共感することができない
Oリングテスト 「気づく」と決める
「先生は新興宗教の教祖ですか?」
第二章 ぐるぐる病とひきこもり
症例 自分の才能に気づいて料理人を志したA君
症例 風邪が治らないぐるぐる病のBさん
症例 6歳の女の子Cちゃんとお兄ちゃん
症例 円形脱毛症のDさん
不登校の子は閉所恐怖症の人と同じ
「働かないアリに価値がある」話
不当価交換と等価交換
第三章 ぐるぐる病と日本の家族システム
過酷な直系家族主義社会、日本
母・悦子流の言い回し
めまいの話
「止める」と決めたのぶちゃんのこと
理不尽こそが神様の贈り物
第四章 ガーデンをどこに作るか
蝶とお金の話 自分に、「ありがとう」
おわりに
「なったらええやん、がんばりやー!」
【著者プロフィール】
石川 義登(いしかわ・よしのり)
1969年生まれ。金沢医科大学を卒業後、名古屋大学医学部大学院卒業、医学博士。名古屋大学医学部・胸部外科教室に所属。呼吸器外科を志望し、手術の研鑽を積む。名古屋大学病院を皮切りに、春日井市民病院、名古屋第二赤十字病院、袋井市立袋井市民病院、栃木県立がんセンター、名古屋第一赤十字病院、名古屋大学医学部付属病院助教、大垣市民病院、社団法人卓和会ユリクリニック院長。2018年、愛知県豊川市に石川クリニックを開院。