
内容紹介
北海道・網走を舞台に、家業を継ぐ決意をした三代目社長が、家族との衝突や葛藤を経て地域の未来を切り拓いていく実話ストーリー。
著者は、かつて「地元には戻らない」と心に決めて札幌・旭川で働いていた。しかし父のある一言をきっかけに故郷へUターン。半ば閉業寸前だった家業「牛渡水産」を引き継ぐ決意をする。
しかし待ち受けていたのは、想像を超える親子の衝突と、承継という名の試練の日々。
世代も価値観も違う父とのぶつかり合いの中で、何度も心が折れかけながらも、彼は「網走のまちを元気にしたい」という信念だけを胸に走り続ける。
そしてある日、何気ない会話から生まれた「毛ガニをもっと手軽に食べられたらいいのに」という一言が、すべてを変えた。そこから誕生した自社開発商品「ケダマ」は、網走の名産として注目を集め、モンドセレクション最高金賞を3年連続受賞。地域の誇りを再び輝かせるきっかけとなった。
現在、著者は水産加工会社「牛渡水産」を中心に、飲食店「炉ばた燈」や台湾でのPR事業を展開。学生や若者たちと連携しながら、網走やオホーツクの魅力を多方面から発信し続けている。
「網走産」というブランドを確立し、次の世代が誇りを持って働ける地域をつくる──その挑戦は、単なる事業承継を超え、地方創生のリアルなモデルケースとなっている。
本書は、後継者としての覚悟、家族への想い、そして地域への愛が詰まった一冊。
「地元を元気にしたい」「次の世代にバトンをつなぎたい」と願うすべての人に、共感と勇気を与えてくれる。
読後には、あなたの中にも“地域の未来を動かす火種”が灯るでしょう。
【目次】
はじめに
第1章 生まれ育ったのは北海道網走 後継者として地元へ帰還
あなたはオホーツクを知っていますか?
流氷はオホーツクの魚たちのゆりかご
ブレない決意は網走を元気にすること
地元にだけは戻りたくなかった!?
僕がUターンを決意した理由とは
第2章 三代目社長という選択 事業承継は重荷かそれとも好機か
事業承継は試練の連続
同僚の一言から生まれた新商品「ケダマ」~父との軋轢のなかで
父の心を動かした一通の手紙
事業承継で悩むあなたへ
第3章 仕事と地域の繋がり 網走の地域ブランディング
網走の仲買人の一日を追って
業種を超えた繋がりで故郷の魅力を全力発信!
今後のビジョン〜地域ブランディングの未来へ向けて
【おまけ】目指せ! まん丸い「ケダマ」~商品開発こぼれ話
おわりに
【著者プロフィール】
牛渡 貴士(うしわたり たかし)
1984年生まれ。道都大学(北広島キャンパス)卒業後、北海道セキスイハイムに入社し、旭川支店に配属。新築戸建ての営業として社会人キャリアをスタート。設計、インテリア、融資、エクステリアを学び、トータル提案でお客様と関係を築く。
その後、地元網走へ水産の家業を継ぐために戻り、水産物の新たな商品づくりや提案を行い、2018年~2020年にはオリジナル商品「ケダマ」で、Monde Selection3年連続最高金賞を受賞。
2018年には台湾にて台湾牛渡水産有限公司を設立。物産展やフェスティバルにて地元網走の商品をはじめ、北海道PRのために台湾での活動を始める。
2020年、有限会社牛渡水産の代表取締役に就任。
2021年、Dolphin Brothers株式会社を設立。網走をはじめオホーツクの生産者の取り組みや生産物の発信、飲食店経営を通じて地域の“食”の素晴らしさを伝える活動を強化。東京農業大学と連携し学生さん達とともに商品開発を行なったり、地域の問題提起を行う。