
内容紹介
近年ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が、企業における一つのキーワードになっている。
DXによって、新しいシステムやテクノロジーを導入すれば、企業や個人事業のありようは大いに変化する。
業務負担が軽減される、人的コストを削減できる、売上が向上する、オペレーションが正確になる、新しいサービスや商品を創出できる、ノウハウを継承できる……。
「ITを導入して、無駄をなくして、新しいビジネスを作る」。これがDXの本質である。
DXに取り組むことで、企業や個人事業に大きなメリットがもたらされることは、経験上、疑いようがない。デメリットやリスクがないとは言わないが、それらがあったとしても、補ってあまりある恩恵がある。
そしてDXを推進するための、官民問わないサービスは多数ある。DXに関して学べるセミナーや書籍もたくさんある。DXという概念に触れる機会も多く、DXを取り入れるチャンスが広がり、そのハードルも少しずつ下がっている。DXの重要性を理解し、それを推進しようとする人も多くいる。
それでも、DXは、おどろくほどに進んでいない。明らかに「やったほうが良い」というのが見えているのに、DXに踏み切れない企業や個人事業が多数存在する。
なぜDXは進まないのか?
理由の一つは、DXが難しいものだと思われていること。
DXに対するメリットが、知られていないこと。
そして何よりも、「未知の領域に対する恐怖心」が、DXの推進を停滞させてしまう。
ではどうすれば、DXを推進して、数多ある恩恵を受けられるのか?
本書は、まずDXが何であるか、わかりやすく解説し、決して難しいものではないことを述べている。その上で、DXの推進における課題をどのようにクリアするのか解説している。
本書を読んだ方が、DXが難しくて怖いものではなく、企業や個人事業に対して大きな恩恵をもたらすものであることを理解いただき、そして推進されることを強く願う。
【目次】
◆はじめに
◆第1章 DXなんて怖くない!
▼誰がわかるのか、経産省のDXの定義
▼なぜDXは進まないのか?
世にも恐ろしいDX?
抵抗勢力を納得させるのはベリーハード
なかなか気付けないDXの恩恵
▼DXの超基本的な事例
◆第2章 DXがもたらす莫大なメリット、かすり傷程度のデメリット
▼DXがもたらす莫大なメリット
▼デメリットはかすり傷程度
◆第3章 DXを実現するための基本的な道筋
▼DX実現は孤独ではない
▼専門家を入れるのが鉄則
▼【参考】DX推進時に利用できる補助金制度
▼DXを進める際の5つのルール
▼内製化を進める方法
◆第4章 DXに関するQ&A
Q:何から着手すれば良いのか?
Q:なるべくお金をかけたくない時はどうすれば良い?
Q:DXはどれくらいお金がかかるか?
Q:推進担当は誰が良いか
Q:DXに反対する人を説得するにはどうすれば?
◆おわりに
【著者プロフィール】
吉岡 健太朗。株式会社MAREMI代表、埼玉県商工会連合会認定専門家、公益財団法人さいたま市産業創造財団認定専門家。 東京理科大学大学院生命科学修士課程修了後、大手情報・通信会社に入社し、社内DXプロジェクトを多数管掌。 2022年、株式会社MAREMIを設立。自立・自走し続ける地域開発を目指し、伴走型のIT導入支援、担当者育成支援サービスを提供し、企業のDXを支える。 また、公的支援機関の認定専門家として、中小企業経営者や個人事業主を対象に実践的な指導を行っている。