内容紹介
この本は介護業界に興味をお持ちの方に向けて、施設経営者である著者がどんな考え方でサービスを提供し、運営をしているのかをお伝えする一冊です。肉食と運動を通じて高齢者の健康と活力を回復する介護という、施設経営の新たな視点のひとつを提示します。
本のはじめでは、著者の成長から施設経営までの道のりを追体験します。著者がなぜ介護業界に進出し、どのように資金を集め、お年寄りだけでなく利用者家族までサポートすることを目指す介護施設を設立したのか、そのすべてが書かれています。介護という業界で一人の経営者がどのようにして理想を形にしたのかを知ることができる、貴重な内容になっています。
次に介護業界の内側から見た、介護で働く人、経営者、介護する家族側というそれぞれの視点を紹介します。働きやすい環境づくりのための戦略、経営者としての役割。そして介護職員がスキルアップするためのサポートなど、語られる内容は深遠かつ具体的です。「介護≠キツイ・汚い」という固定観念を崩すエピソードは、業界に新たな可能性を見出すことになるでしょう。
最後に「肉食×介護」という著者の斬新な理念が紹介されます。焼肉屋の息子である著者が、なぜ肉食と介護を組み合わせることで高齢者の心と体を元気にできると考えたのか。その思考過程と成果を詳しく探ります。これはただの施設運営の話ではなく、新しい高齢者のライフスタイルを提案する新しい試みでもあるのです。
本書は、介護の新たな可能性を探求する人、高齢者の健康と活力を維持するための新たな視点を持ちたいと考えている方、そして自分の人生において変革をもたらす力を求める方に、新しい視点を提供するこ
とでしょう。ぜひ手に取って読んでみてください。新しい世界が開けるはずです。
【目次】
はじめに
第1章 病気になりたくてなる人はいない―介護に関わる3つの立場から理想の施設を創るまで
・我が町・蒲郡
・将来を決定づけた出来事―理学療法士という道
・祖母が導いた介護業界への道筋
・幼い頃からの想いの実現―資金集めに奔走
・家族までサポートする介護施設
・小規模経営の理由
・安心のための「見える化」
・介護業界全体に貢献できる人材を育てるために
第2章 働く人・経営者・介護される側から見た介護業界のメリット
「介護≠キツい・汚い」!?―固定観念を崩す現場からのメッセージ
・やりがいを提供するのが経営者の仕事
・介護士の収入は確実に増えていく
・職員とのコミュニケーションで働きやすい環境づくり
・創業3年間で離職率ほぼゼロの理由
・健康経営の重要性
・職員の不安を溜め込まない工夫
・ポジティブな心を守る環境づくり
・スキルアップを全力サポート
・見落とされがちな経営黒字化のコツ
・お金は感謝の気持ちを伝える手段
・「介護予防」が日本の未来を左右する
・介護の知識で家族の負担を減らす
・「要介護5」から「要支援1」へ回復
・何よりも嬉しいお礼の言葉
・これからの介護業界で生き残る施設とは
第3章:栄養と運動で復活できるデイサービス―肉食×介護で変える常識
・心も体も元気になれる介護施設―実家が焼肉屋であるメリット
・肉食と長寿の関係
・「肉食×介護」で心身ともにパワフルに
・利用者様がより活発になるための工夫
・介護施設と焼肉屋の相乗効果
おわりに―「肉食×介護」をさらに地域へ広めていくために
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著者プロフィール
【著者プロフィール】
増山 大祐(ますやま・だいすけ)
有限会社水車 代表取締役。介護部門 デイサービス大倖、飲食部門 焼肉大倖
大学卒業後、整形外科病院で理学療法士として勤務。医療従事者として現場で医療の知識、スキルを基礎から学ぶ。その後、病院では患者さんを一時的にしか診ることができないので、生活をサポートしたいとデイサービスへ転職。利用者様だけでなく家族までを含む関わりの深いサポートをしていきたいという理想を実現するために、2020年7月に「デイサービス大倖」を設立。