内容紹介
「不動産投資は正しい知識を持って長期的視点で考えることが大事。リスクを排除するというより、リスクはあるものとしてどうカバーするかという考えで進めれば怖くありません」
そう語るのは、不動産業界で20年のキャリアを持つ著者、和泉利明。
数えきれないほど多く不動産売買の現場に立ち会った経験と、国内外の不動産市場に関する豊富な知識をもとに、不動産投資を始めようと考えている人を支援すべくコンサルティングを中心とした活動を行っている不動産投資のエキスパートである。
大切な資産を増やす方法として不動産投資に関心を持っているものの、動くお金の大きさを理由に二の足を踏む人は多い。不動産投資を成功させるには利回りやキャッシュフロー、税金といった基本的な内容の理解が必要だが、さらに不動産投資に関する実践的な判断力を身につけることが必要だ。情報の変化が非常に早い現代では、為替や経済情勢などにも目を向けておかなければならない。今やカントリーリスクは日本にも存在することを考えると、広くフラットな視野で国内外の投資物件を冷静に分析し、長期運用を前提に選択する視点が不可欠である。
不動産投資を行うにあたって向き合うさまざまなリスクについて解説し、不動産投資を成功させるために押さえておきたいポイントと長期的視点で取り組んだ成功例について紹介する。
これから不動産投資をはじめたいと考えているものの何から始めたらいいか迷っている人、初めての不動産投資取引に対する不安が大きい人が自信をもって一歩を踏み出せるよう、冷静に、しかしやさしく背中を押してくれる1冊だ。
【目次】
はじめに
第1章 お客様が喜んでくださることが喜び~不動産投資のプロフェッショナルの矜持
■20回以上の転職を経て飛び込んだ不動産業界
■倒産、会社設立、そして独立し海外不動産投資のプロフェッショナルへ
第2章 本当に「日本なら安全」なのか?
■「日本は安全」神話に浸かることこそリスク
■海外不動産投資こそ究極の「守る投資」である
第3章 不動産投資にリスクはつきもの
■リスク1.物件管理リスク(物件の老朽化、滞納)
■リスク2.カントリーリスク(政情不安定、貧困率上昇、高齢化)
■リスク3.災害リスク(地震、台風など)
■リスク4.金利上昇リスク
■リスク5.為替リスク
■リスク6.情報収集のリスク
第4章 海外不動産投資を始める前に押さえておきたい4つのポイント
■ポイント1.バランスのいいポートフォリオを考える
■ポイント2.海外不動産投資は多角的にリスクをチェックする
■ポイント3.長期的視点での運用が基本
■ポイント4.セカンドオピニオンを有効に活用する
第5章 海外不動産投資は怖くない~ゼロから始めた海外不動産投資事例
■事例1 海外不動産投資グループを形成しリスクを縮小しながら収益を最大化
■事例2 現金だけが資金ではない~不動産担保融資を活用して海外の投資用不動産を購入
■事例3 株式や債券に限界を感じた方が海外不動産へ
■事例4 日本の不動産投資を数多く経験したからこそ感じた海外不動産投資の魅力
おわりに
【著者プロフィール】 和泉 利明(いずみ・としあき)
株式会社ACALA代表取締役。
1976年生まれ。東京都出身。高校卒業後、数多くの転職を経て23歳で不動産業界へ飛び込む。賃貸から売買、マンションから戸建販売促進励むが、勤めていた不動産会社がリーマンショックの影響で倒産し、2008年に不動産会社を設立。当時はまだ言葉がなかったリノベーションの魅力にいち早く気づき、リノベマンションの販売に特化する。不動産仲介業の経営者として15年間で合計2500棟以上のリノベ物件販売実績を誇り、2016年にはリノベーション済みマンション販売高東京都第1位に輝いた。積極的に新卒採用をし、数社のグループ会社を設立するなど業績を着実に拡大。2017年にはビジネス大学院に通学し経済学を本格的に学ぶ。NYや上海の住宅展示会に出展を重ね、ドバイ不動産のエージェントも経験。自身でも日本に投資用不動産を所有していたが、世界を知り、もっと大きな視野で不動産投資を広げたいと全てを売却する。
現在はマレーシアを活動拠点として、東南アジアを中心に不動産投資のマーケットを拡大。アメリカのロサンゼルスでの不動産買取再販ビジネスや日本の建築会社の誘致など、海外でのビジネス基盤構築にも一役買っている。 顧客から不動産に関するさまざまな悩みを相談され解決してきた経験から、近年増えてきた不動産投資希望者のお困りごと全般の解決と、海外不動産投資取引に関するリテラシー向上に寄与したいとの思いを強くし、海外不動産投資セミナーの企画開催や国内外の不動産投資コンサルティングなど精力的に活動の場を広げている。