筆者は2015年から外構工事会社として独立し、多くの工事を手掛けている現場歴15年のベテラン職人。そのかたわらで、2021年12月からは筆文字デザイナー結を中心としたクリエイターチームを結成し、活動を支えるプロデューサーとして参加。鳥取県をメインの舞台として、まったく違う業種において組織のトップを支えるポジションとしても活動している。

会社を率いる経営者であり、また時にはまったく別業界の組織のナンバー２としてトップを支える立場でもある筆者。しかしそこに矛盾を感じることはない。常に「人を喜ばせたい」「こころに寄り添いたい」という信念を、自らのゆるぎない柱としているからだ。

そしてこの強い信念があるからこそ、経営者である自分の活動を支えてくれる相手をどう育てていけばいいか、そしてどう接したらいいのかもおのずとよく分かると語る。トップとナンバー２双方の立場や気持ちがわかる筆者は、活動を支えたいと思う相手への寄り添い方も深く理解することができるのだ。

組織のトップが片腕となる人材と力を合わせて、大きな仕事を成し遂げていくために必要なマインドとは何なのか。まったく違う立場筆者相手にどうやったら寄り添えるのか、どうすれば会社のナンバー２の育成教育ができるのかを、自身の体験と信念から余すことなく語る一冊。

【目次】
まえがき
第１章　人を喜ばせるために生まれた男－鳥取生まれの職人魂
・心に「寄り添う」外構工事という天職－喜んでもらいたい「欲求」
・職人として生きる、人として生きる－信頼で繋がる人との関わり
・満足していただいてナンボの精神―儲けるための仕事はしない

第２章　独立を目指すあなたへ－自分の心に従って決断し行動を
・心から熱中できることに打ち込む―行動力、機動力、人間力を生かして
・孤高のトップから支えてもらう経営者に－片腕となるナンバー２の大切さ
・すべては「人を喜ばせたい」というマインドから―人間関係が円滑に

第３章　「片腕」として誰かを支える人財－組織のナンバー２となるために
・まさかの別業種！？コラボグループプロデューサーとして世界に挑戦
・「純外構」の収入を資本として「ＹＵＩｄｅｓｉｇｎ」に先行投資―どちらも天職として
・業種を超えて人に寄り添う－組織のナンバー２として

第４章　ナンバー１とナンバー２はリスペクトと信頼関係から生まれる関係―双方の揺るぎない覚悟
・Ｉｎｓｔａｇｒａｍでは問題解決のためのマインドを発信―イノベーションを生み出す
・トップの活動を支える唯一無二の存在―ナンバー２としての心構え
・トップでもナンバー２でも信念は同じ―トップを支える人材を育てるために
おわりに

【著者プロフィール】
別所 純一（べっしょ・じゅんいち）
1981年生まれ。2008年地元の会社に入社し、外構職人としての経験を積む。2015年に独立し、外構工事を請け負う「純外構」を立ち上げる。以來、鳥取県米子市を中心として、外構工事全般、各種コンクリート工事施工を行い、施工件数は500件を超える。2021年12月からは純外構株式会社の外構工事のフィールドを超え、世界で活躍する筆文字アーティスト／デザイナーの結を中心に構成する「YUIdesign」プロデューサーとしても活躍。自社のトップとして、また「YUIdesign」のナンバー2として、お金という軸だけにとらわれずに、未来の可能性を見据える新しい発想力を展開している。