内容紹介
会社の強みを聞かれて「営業」や「マーケティング」と答える企業は数あれど「バックオフィス」と答える企業は少ないでしょう。総務、人事、経理など社内でも縁の下の力持ち的な存在であるバックオフィス部門は、いわゆる利益を生み出す場所ではありません。日頃変化を強いられることもほとんどなく、会社に指示されたことを正確にこなすといった働き方をしている人もまだまだ多いはず。しかし今や「言われたことを言われたとおりにする仕事」はロボットに取って代わられようという時代。バックオフィスで人間がやるべき仕事はどんどんなくなっていく、まさに過渡期といえるでしょう
著者はそんな今こそ、バックオフィスでの働き方を変えるべきだと説きます。前職で新規株式公開を目指す会社の改革に乗り出した著者。その中で確信したのは「自分たちで考え、行動できるバックオフィスは、会社の利益に貢献し、会社を強くすると同時に、働き手の存在価値も上げる」ということでした。
自分で考え、スキルを身につけることで、これからのAI時代においても、価値を生み出せる人材になれる。そしてそれは必ず、自分の未来の選択肢を広げることへと繋がる。そう著者は語ります。
「会社で決められたとおりの仕事をこなすのが当たり前」と考えながら、日々バックオフィスで仕事をする人たちに、一石を投じる本になるはずです。
【目次】
第1章 バックオフィスは存在価値が低いのか
・バックオフィスワーカーは安定志向?
・バックオフィスの仕事はロボットに取って代わられる時代
・バックオフィスは利益を生まないという「誤解」
第2章 「考える組織」が会社を強くすると確信するワケ
・きっかけはIPOを目指した会社改革
・「考える組織」としてのバックオフィスの立ち上げ
・自分が気づくことに他人も気づくとは限らない
・一緒に日常業務をする中でみえたもの
・考えるバックオフィスは会社の価値を上げる
第3章 意識を変えれば未来も変わる
・意識を変えることが自分のスキルアップにつながる
・会社でのあなたの存在価値が上がる
・未来の選択肢が広がる
第4章 変わることを恐れるな
・「バックオフィス業務=製造現場の仕事」
・変化を恐れない人と会社こそが生き残る時代
・今変わることで未来の自由を手に入れよう
【著者プロフィール】
平井裕(ヒライ ユウ)
同志社大学商学部卒業。大手都市銀行にて中小企業への法人営業、融資業務、オーナーへの事業承継対策やプライベートバンキング業務、M&Aアドバイザリー業務を経験し、ものづくり企業へ転職。取締役経営管理部長及びIPO準備の責任者として、社内規程やルールの整備、日常業務の仕組み作りに従事。その経験を基に、バックオフィス業務も強みとしている企業を増やすべく、2022年2月にシンクインク株式会社を設立し、代表取締役に就任。「考える組織」をキーワードに、バックオフィスの組織とそこで働く人の価値を高めるため、コンサルティング活動を行う。