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本の表紙

細胞は失敗を恐れない
東大教授が教える細胞・分子から学ぶ人生論

上村 想太郎 – 500円

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細胞は失敗を恐れない
東大教授が教える細胞・分子から学ぶ人生論

上村 想太郎 – 500円

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内容紹介

成功者を「凡人の自分とは違う天才」「ただラッキーな人」と位置づけて、成功しているということは失敗とは無縁のはずと思い込んでいる人が、世の中にはなんて多いことだろう。成功者こそ多くの失敗をして、トライアンドエラーを繰り返しながら今の成功をつかんでいるというのに。

2014年当時、36歳で東京大学教授に就任した筆者は、失敗を恐れる今の人間社会を「あまりに不自然だ」と言い切る。人間を構成している細胞や分子にはそれぞれ個性があり、それぞれがたくさんの失敗を起こしているからだ。「身体を構成している細胞が失敗を繰り返しているのだから、私たち人間もまた失敗するのは当たり前のこと」だと語る。

この本は筆者自身の体験や、時には失敗談を基にした「失敗との向き合い方」を、筆者の専門分野である細胞や分子から学ぶ一冊になっている。読み終わる頃には、読者にとっての失敗の捉え方が大きく変わるだろう。そして他人の意見に左右されることなく、やりたいことを目指してチャレンジしていく勇気をもらえるはずだ。

【目次】
はじめに

第1章 分子や細胞の「個性」を研究
「1分子生物物理学」の最先端―上村研究室へようこそ
「集団の多数派」=「平均値」とは限らない
時間経過でダイナミックに変化する1細胞・1分子

第2章 本来失敗する人間という生き物 ―個性と失敗が自分を創る
失敗を許さない社会の不自然 ―JAXAロケット打ち上げ会見を考える
成功の裏にこそ必ず失敗あり
36歳で東大教授になった私の「失敗」
分子の間違いの身近な例 ―新型コロナウイルスについて

第3章 細胞から学ぶ自分だけの自分らしい生き方
当たり前にある多様性
人生を長い時間軸でとらえる考え方
失敗を恐れるのに、なぜ人は宝くじを買うのか
コロナが人類の味方になる日が来る!?
絶対失敗しないということは、生きていないということ
二元論による問題の簡素化が招く分断の社会

おわりに

【著者プロフィール】
上村 想太郎(うえむら・そうたろう)
東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授。2014年当時、36歳で東大教授に就任。物理、生物、化学の分野を横断した「1分子遺伝学」をテーマに、基礎研究から応用研究まで幅広い分野で研究を行っている。世界経済フォーラム ヤンググローバルリーダーなども務める。